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冷凍豆知識

2024.05.02

鶏肉をおいしく安全に冷凍する方法は?保存期間や解凍方法について

安くさまざまな料理に使いやすい鶏肉は、食卓に登場する機会も多いでしょう。しかし使おうと思って多めに買ったものの使い道がなく、余らせてしまったという経験はありませんか?余った鶏肉は冷凍保存するのがおすすめです。ただし間違った方法で冷凍すると劣化が早まってしまうため、注意が必要です。

今回は鶏肉をおいしく冷凍する正しい方法や、詳しい手順について紹介します。保存期間や解凍方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

鶏肉を冷凍するメリット

鶏肉は水分が多いため豚肉や牛肉と比較して傷みやすいのが特徴です。もともと臭いが強いため、傷むとさらに臭いが強くなって味にも影響が出ます。鶏肉を長期間保存したい場合は冷凍保存を活用しましょう。

通常、冷蔵ならば2〜3日程度が消費期限ですが、冷凍すれば1か月程度は持ちます。使用用途の多い鶏肉なら、1か月あれば問題なく消費できるでしょう。ただし保存方法によっては1か月も経たないうちに劣化する恐れがあります。期限内だからと安心せず、必ず状態を確認してから使用しましょう。

 

鶏肉をおいしく冷凍する方法

鶏肉を冷凍するときには、使用用途によって冷凍方法を変えると効率的です。

 

そのまま冷凍する

とくに使用用途が決まっていない場合は、そのまま冷凍するのがおすすめです。1枚のままソテーや照り焼きにも使えますし、解凍してから切って使用することも可能です。また下処理が必要ないため、すぐに冷凍したいときにおすすめです。なるべく新鮮な状態で冷凍するのが理想なため、時間がない場合はとりあえずそのまま冷凍してしまいましょう。

 

切ってから冷凍する

調理のときに切ることが分かっている場合は、冷凍する前に切っておくと効率的です。解凍してそのまま使えるだけでなく、解凍時間も短く済むため時短になります。切るときには清潔な包丁とまな板を使い、雑菌がつかないように注意しましょう。

 

下味をつけて冷凍する

メニューが決まっている場合はあらかじめ下味をつけてから冷凍するのがおすすめです。調味液に浸すことで品質を保ちやすくなり、安全に保存できる期間を延ばせます。また味がしみこみやすくなるため、料理のクオリティを上げられるでしょう。

 

鶏肉をおいしく安全に冷凍する手順

ここからは鶏肉を冷凍するときの手順について紹介します。少し手間ではありますが難しいことはありませんので、ぜひ実践してみてください。

1.キッチンペーパーで拭き取る

まずはキッチンペーパーで鶏肉表面の水分やドリップをふき取りましょう。ドリップとは肉から出る薄い血のような液体のことです。水分やドリップが残っていると、そこから雑菌が増殖して傷みやすくなります。また必要に応じてここでカットしたり下味をつけたりしておきましょう。

 

2.冷凍用保存袋に入れる

下処理が終わったら冷凍用保存袋に入れ、空気を抜くようにして密閉します。このとき空気に触れていると酸化が進み、劣化しやすくなるので注意しましょう。またラップを使用する方も多いですが、ラップは冷凍庫の中ではがれやすく、密閉しているつもりでもできていないことが多いです。小分けにする場合は、ラップに包んだうえで冷凍用保存袋に入れましょう。

 

3.金属トレイに乗せて冷凍する

保存袋に入れたら金属トレイに乗せて冷凍庫に入れましょう。金属は熱伝導性が高く、短時間で冷やすことができます。完全に凍結するまでの時間を短くするほど、品質の劣化を抑えられるのです。

 

冷凍した鶏肉の解凍方法は?

冷凍した鶏肉を解凍するときは、急激な温度変化を少なくすることでドリップを抑えられます。手軽な方法としては「冷蔵庫解凍」がおすすめです。鶏肉を使いたい日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、そのまま半日以上置くことで解凍できます。夕食に使いたいならその日の朝、朝食に使いたいなら前日寝る前に移しておくといいでしょう。

急いでいるときは「流水解凍」がおすすめです。保存袋に入れたまま流水に当てれば、鶏肉の大きさにもよりますが、15〜20分程度で解凍できます。このとき、鶏肉に直接水が当たらないように注意しましょう。

 

鶏肉を冷凍するときの注意点

最後に鶏肉を冷凍するときに注意したいポイントを紹介します。

 

衛生面に気を遣う

冷凍するとしても鶏肉を長期保存するときには、なるべく雑菌を付けないようにしてください。冷凍中は微生物の働きを抑えられていても、解凍時に食品を傷める原因となります。冷凍前の下処理をするときは、手をよく洗うか清潔な手袋を着けて行いましょう。包丁やまな板もよく洗って除菌した清潔なものを使用するなど、とにかく衛生面に気を遣うことが大切です。

 

パックのまま冷凍庫に入れない

鶏肉はスーパーなどでパックされた状態で売られていますが、そのまま冷凍庫に入れるのはやめましょう。パックにはドリップが溜まっていることもあるため、そのままでは不衛生です。またパックに使用されている発泡スチロール素材のトレーは熱伝導率が悪く、凍結までに時間がかかってしまいます。いずれにしても品質が劣化する原因となるため、必ずパックから取り出して冷凍しましょう。

 

再冷凍はNG

一度解凍したものを再冷凍するのはやめましょう。冷凍焼けを起こしやすくなり、品質が悪化して味が落ちます。解凍したものはその日に使い切るようにし、十分に加熱してから食べるようにしましょう。使用する分だけ計画的に解凍するのが大切です。

 

電子レンジでの解凍は最終手段

冷蔵庫解凍や流水解凍をする時間がないときは、電子レンジの解凍モードを使用すれば数分で解凍できます。ただし電子レンジでの解凍は、加熱ムラが生じやすいのがデメリットです。そのため十分に解凍できないこともあれば、火が通りすぎてしまうこともあります。

 

常温解凍はNG

冷凍した鶏肉を常温解凍するのはおすすめできません。なぜなら常温に置いたまま忘れて、数時間経過してしまったというケースが少なくないからです。常温に置いておくと雑菌が繁殖し、鶏肉が傷んでしまう可能性があります。食中毒菌が発生している鶏肉を食べれば、思わぬ健康被害に繋がることもあるのです。かならず適切な方法で解凍するようにしましょう。

 

まとめ

今回は鶏肉をおいしく冷凍するための方法について解説しました。低価格でボリュームのある鶏肉は、ストックがあると安心できる食材の一つです。安売りしているときにまとめ買いして冷凍すれば、節約につながるだけでなく毎日買い出しに行く手間も省けます。

ただし解凍した後は再冷凍せず、なるべく早めに使い切る必要があります。冷凍した鶏肉は計画的に使い切るようにし、食品ロスを出さないように気を付けましょう。ぜひ冷凍保存を活用して、賢くお得に鶏肉料理を楽しんでみてください。

この記事を書いた専門家(アドバイザー)

著者情報 ゼロカラ編集部

超高速凍結機、急速凍結機、液体凍結機、ナトリウム除去装置、凍結製造ライン設計の株式会社ゼロカラ

特許取得済み

“世界最速”の凍結スピード

はゼロカラ

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