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冷凍豆知識

2024.05.31

カレーは冷凍保存ができる!保存のポイントから解凍方法までご紹介

 

余ったカレーの正しい保存方法をご存知ですか?

 

子どもから大人まで幅広い年代に人気のカレーですが、つい作りすぎて余らせた経験がある方も多いでしょう。

 

カレーは食中毒を引き起こしやすい料理のため、保存方法のポイントを押さえておかないと危険です。

 

本記事では、カレーをおいしく安全に保存する方法をご紹介します。冷凍だけでなく解凍方法まで合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

カレーを保存するメリット3選

カレーは「冷凍保存」と「冷蔵保存」の2つの方法で保存が可能です。カレーの保存には、以下の3つのメリットがあります。

 

 

順番に解説していきます。

1.解凍後のアレンジがしやすい

カレーは保存しておくと、余ったカレーのアレンジをしやすいのが魅力です。

 

特に1食分ずつ分けて保存するのがおすすめで、小分けにしておくと少量だけカレーがほしいときや、カレーを使ったアレンジレシピに利用しやすくなります。

 

またカレーはカレーライスだけでなく、カレーうどんや焼きカレー、カレーパンなどさまざまな料理にアレンジできるでしょう。

 

余ったカレーも、アレンジ次第で飽きずに食べられるのもうれしいポイントですね。

 

2.長期保存ができる

カレーは常温であればその日のうちに食べ、余った場合はすぐに冷凍すると長期保存が可能です。

 

冷凍保存をすると細菌の増殖を防げるだけでなく、品質も維持できるでしょう。

 

冷凍保存であれば約1か月は保存できるため、アレンジレシピに利用しながら無駄なく食べられます。

3.細菌の繁殖を防げる

カレーは正しい保存方法をおこなうことで、細菌の繁殖を防ぐことができます。

 

食中毒の原因となるウエルシュ菌は肉や魚介類、野菜を使う煮込み料理で増殖しやすい細菌です。カレーの場合、温度が50℃を下回るとウェルシュ菌が増殖し始めます。

 

ウェルシュ菌は自然界に広く存在し、100℃で加熱しても完全には死滅しません。そのため、菌を増殖させないようにすることが重要です。カレーを作ったらすぐに冷凍保存することで増殖を防げます。すぐに食べない場合は、必ず冷凍保存を心がけましょう。

カレーをおいしく冷凍保存するポイント3選

 

カレーは冷凍保存がおすすめな一方で、どのように保存すればよいのでしょうか。ここでは、カレーの冷凍保存時のポイントについてご紹介します。

 

カレーをおいしく冷凍保存するポイントは、以下の3つです。

 

 

順番に解説していきます。

1.小分けにして冷凍する

カレーを冷凍する際は解凍時に食べやすいように、1食分ずつ小分けにして冷凍しましょう。

小分けに冷凍すると短い時間でカレーの粗熱が取れて冷凍しやすくなるため、食中毒のリスク軽減に繋がります。

 

カレーの冷凍には、ファスナー付き保存袋を使う方法と保存容器を使う方法の、2種類があります。

 

使い勝手を考慮する場合にはファスナー付き保存袋がおすすめです。ファスナー付き保存袋を利用すれば、容器への色やにおい移りを気にする必要がありません。

 

また、一度使った袋は使い捨てにすると、衛生面も安心できるでしょう。さらに袋を平らにして冷凍すれば、冷凍庫内がかさばらずにすっきりと収納できます。

 

使い方はファスナー付き保存袋にカレーを入れ、空気を抜いて薄く平たくならします。劣化の原因となる酸化を防ぐため、しっかり空気を抜くのがポイントです。また袋の上部を1cm程度空けていると、液漏れの心配がなくなります。

 

濡れ布巾を上から乗せたり、袋ごと氷水につけたりなどの方法で、中心部まで冷ましてから冷凍しましょう。

 

保存容器を利用する場合は、耐熱・耐冷性のある容器がおすすめです。保存容器は解凍時に電子レンジにそのまま入れられます。電子レンジで解凍する際には、100℃以上になる場合もあるので、耐熱温度に余裕のある容器を利用しましょう。

 

ガラス製やホーロー製は、においや色が移りにくいため、そのままカレーを入れて保存できます。

 

プラスチック製の場合はにおいや色が移りやすいので、ラップを敷いてからカレーを入れましょう。カレーを入れた後も上からもラップをし、包んで蓋をすると汚れを防げます。

 

2.粗熱をとってから冷凍する

カレーを作り終えたら、なるべく素早く粗熱をとりましょう。

 

冬場であっても、常温で放置するとウエルシュ菌は増殖してしまうので、冷めるのを待つと食中毒のリスクが高まります。

 

カレーが熱々の場合は、金属製のバットに入れ、薄く広げると冷めやすくなります。カレーの量が多い場合は、カレーが入った鍋を氷水入りの桶に入れて冷ます方法もおすすめ。

 

その際は全体がしっかり冷えるように、カレーの鍋をかき混ぜながら冷ますとよいですよ。

 

熱いまま冷凍すると近くにあるほかの食材を傷める原因にもなるため、必ず冷ましてから冷凍しましょう。

3.冷凍向けの食材を使う

冷凍することが事前にわかっている場合は、冷凍向けの食材を使いましょう。

 

冷凍すると食感が低下してしまうのは、じゃがいもやさつまいも、かぼちゃやにんじんなどでんぷんを含んでいる野菜です。でんぷんを含んでいると解凍時に水分が抜けてしまうので、食感が低下してしまいます。

 

ねぎやトマト、鶏肉や豚肉、きのこなどは冷凍しても食感が損なわれにくいため冷凍向けの食材です。

 

これらの食材を利用してカレーを作っておくと食感の低下が気になることなく、冷凍保存したカレーを味わえます。

 

カレーの具材として定番のじゃがいもやにんじんを使いたい場合は冷凍前に、その野菜だけ取り除くか、鍋の中でおたまを使ってすりつぶしておくと気になりにくいでしょう。

 

冷凍したカレーの解凍方法

 

冷凍したカレーは間違った解凍方法をおこなうと、味や風味が落ちる原因になります。

 

冷凍したカレーのおすすめ解凍方法は、以下の3つです。

 

 

おいしいまま食べたいのであれば、庫内解凍か流水解凍がおすすめ。解凍しないまま電子レンジで加熱すると、水分が蒸発し、カレー本来の味が損なわれてしまいます。解凍方法のポイントを押さえ、カレー本来の味を守りましょう。

 

それぞれの解答方法について、順番に解説します。

1.庫内解凍

庫内解凍をする場合は冷凍したカレーを食べる前日、もしくは半日前に冷蔵庫に移して自然解凍します。万が一の液漏れに備え、バットに寝かせて解凍するとよいでしょう。

 

解凍後は鍋にカレーを移してから加熱し直します。保存する際に、1食分ずつにしておけば、解凍スピードも早くなります。解凍後はなるべく早く食べ切るようにしましょう。

 

2.流水解凍

流水を使った解凍では、半解凍状態にしてから鍋に移し再加熱します。庫内解凍は前日、もしくは半日前から解凍をはじめる必要がある一方で、流水解凍ならそれほど時間をかけずに解凍が可能です。

 

およそ5〜10分ほどで解凍できるので、急いで解凍したい場合は流水解凍がおすすめです。また、冷凍保存の際に耐熱容器を使った場合は、湯煎を利用しての解凍も可能になります。

3.電子レンジ解凍

時間がないとき冷凍したカレーは、電子レンジで解凍もできます。庫内解凍や流水解凍に比べ解凍速度が最も早いものの、電子レンジで加熱するとカレーに含まれる水分が蒸発して、食感が損なわれる原因になります。

 

カレー本来の味を守るため電子レンジ解凍は、急ぎの場合のみ利用するとよいでしょう。冷凍保存袋に入れて冷凍したカレーを温める場合は、耐熱容器に移しかえてから、電子レンジを利用するのが大切です。

 

冷凍保存袋に入れて冷凍したカレーは油分が多く、耐熱温度を超える可能性があります。

袋のまま電子レンジで加熱すると、袋が破れたり溶けたりなど破裂の危険もあるので注意しましょう。

 

電子レンジ解凍の場合解凍ムラを防ぐため、電子レンジで解凍中のカレーを途中で取り出し、スプーンでかき混ぜながら数回に分けて加熱するとよいですよ。

 

保存方法別カレーの保存期間

 

カレーを作ったはいいものの、具体的にいつまでに食べ切ればいいのか迷いますよね。ここでは保存方法ごとにカレーの保存期間についてご紹介します。各保存方法ごとの消費期限は、以下のとおりです。

 

 

順番に解説していきます。

冷凍時:約1ヶ月

カレーは冷凍するとおよそ1ヶ月の保存が可能です。

1ヶ月以内であれば多少風味は落ちるものの、安全に問題なく食べられます。また1ヶ月あれば、さまざまなアレンジレシピに挑戦できるでしょう。

 

冷凍保存しておけば、食中毒が繁殖するリスクも軽減されます。

しかし、消費期限は冷凍庫の開閉頻度にも左右されます。そのためできるだけ早めの消費を心がけましょう。

 

保存期間を間違えないように、冷凍保存袋にあらかじめ日付を記入しておくのもポイントです。

 

冷蔵時:2〜3日

冷蔵時のカレーの保存期間は、2〜3日程度です。

 

ウエルシュ菌は加熱調理後も生き残り、43〜47℃で増殖しやすくなります。10℃以下に保てる冷蔵庫であれば、細菌の繁殖を最小限に抑えられるでしょう。

 

冷蔵する場合も冷凍保存と同じようにファスナー付き保存袋か、保存容器に1食ずつ小分けにして保存しておくと、食べるときに便利です。

 

必ず中心まで冷ましてから冷蔵庫に入れ、食べる際にはぐつぐつ煮えるまで加熱しましょう。2〜3日以上、日もちさせたい場合は、冷凍保存を活用するのがおすすめです。

 

常温保存はNG

一晩であっても、常温で放置するのは避けましょう。冬場などの寒い時期でも、食中毒の危険性があります。冷凍保存や冷蔵保存しないのであれば、その日のうちに食べきるようにしましょう。

まとめ

この記事では、カレーをおいしく安全に保存する方法を解説しました。

 

カレーをおいしく冷凍保存するポイントは以下の3つです。

 

 

食べやすく、アレンジの幅も広いカレーは、家庭のメニューとして欠かせません。しかし、食中毒になりやすいというリスクがあるので注意が必要です。

 

冷凍時のポイントに気をつければ、カレーを安全においしく食べられます。

 

余ったカレーの処理に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考に挑戦してみてください。

 

この記事を書いた専門家(アドバイザー)

著者情報 ゼロカラ編集部

超高速凍結機、急速凍結機、液体凍結機、ナトリウム除去装置、凍結製造ライン設計の株式会社ゼロカラ

特許取得済み

“世界最速”の凍結スピード

はゼロカラ

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