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冷凍豆知識

2024.02.01

冷凍保存できる期間の目安は?美味しく食べられる保存方法や見極めポイント

冷凍保存

期間

食材を買いすぎてしまった、作りすぎてしまった時に、長持ちさせられる冷凍保存。
賞味期限よりも長く保存できるため、使いきれなかった食材を冷凍している方も多いのではないでしょうか。

しかし、どんな食材にも冷凍保存できる期間があり、保存方法によっては冷凍しても長く保たない場合があります。
今回は冷凍保存できる期間の目安について、食材別にご紹介します。

美味しさを保ったまま冷凍保存するコツについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

冷凍食品の賞味期限目安はいつまで?


冷凍食品には賞味期限が設定されていて、食材や調理方法によって期間は異なります。
長持ちする冷凍食品ですが永遠に保存できるわけではなく、安全に美味しく食べられる期間は定められています。
しかし、同じ食材、調理方法でも、賞味期限は製造者によって短かったり、長かったりすることも。

ここからは冷凍食品の賞味期限目安について、解説していきます。

市販の冷凍食品は約1年

市販の冷凍食品は業務用冷凍機を活用して、冷凍のダメージや品質劣化を防いでいます。
未開封であれば、賞味期限は半年〜1年と長期間の保存が可能です。
市販の冷凍食品は真空包装などを行うことで乾燥や酸化を防いでいるため、自宅冷凍よりも長く賞味期限が設定できます。

冷凍食品の賞味期限の決定は、一般社団法人日本冷凍食品協会が定めているガイドラインに準じた保存試験を行い、メーカーが行います。
そのため、同じ食材、調理方法でも、メーカーによって賞味期限が異なるのです。

家庭用冷蔵庫での冷凍保存は、食品によって異なる

自宅で冷凍保存した食材の賞味期限目安は、食品によって異なります。
冷凍保存した食材が安全に食べられる目安は2週間程度ですが、加熱調理や下味冷凍であれば1カ月程度は美味しく食べられるでしょう。

1カ月以上、冷凍保存した食材も食べられないわけではありませんが、品質の劣化により食感や風味に変化がある可能性もあります。
特に長く冷凍した食材は酸化や乾燥が進み、冷凍焼けしてしまうリスクがあるため、できるだけ早く食べるようにしましょう。
関連記事:https://zerokarainc.com/media/freezer-burn/

賞味期限と消費期限の違い

市販の冷凍食品に表示されている期限には「賞味期限」と「消費期限」の2種類あります。
一般社団法人日本冷凍食品協会によると、それぞれの定義は下記の通りです。

消費期限は品質の劣化によって食中毒などのリスクがあるお肉やお魚に設定されていることが多く、安全性を欠くことなく食べられる期限を指します。
美味しく食べられないだけでなく、食中毒などのリスクが大きくなるため、消費期限が過ぎてしまった場合は食べないよう推奨されています。

一方、賞味期限は美味しさが保たれる期限を指し、品質劣化が比較的遅い食品に設定されやすいです。
賞味期限を過ぎてしまっても、食べられないわけではないですが、できるだけ早めに食べたほうがいい期限として覚えておきましょう。

冷凍保存した食材を美味しく食べられる期間とは?


ここからは食材別に、冷凍保存して美味しく食べられる期間の目安についてご紹介します。

ご紹介するのはあくまでも目安であり、保存方法や冷凍庫内の環境によって実際に美味しく食べられる期間は異なるのでご注意ください。

お肉が美味しく食べられる冷凍期間


冷凍保存したお肉が美味しく食べられる期間の目安は、およそ1カ月程度です。
お肉は保存状態にもよりますが、酸化や乾燥しやすい食材のため、長く冷凍保存すると品質が大きく劣化します。
特に、空気に触れやすいひき肉はお肉のなかでも劣化が早く、冷凍保存しても2週間程度で食べきったほうが美味しく食べられるでしょう。

お魚が美味しく食べられる冷凍期間


お店でも冷凍して販売されている事が多いお魚も、美味しく食べられる期間はおよそ2週間〜1カ月程度です。
冷凍された状態で購入した場合は、記載されている賞味期限まで美味しく食べられますが、生魚を自宅で冷凍した場合は、2週間程度で食べきるようにしましょう。

お魚はお肉と同様、酸化や乾燥しやすく、品質が落ちやすい食材です。
また、自宅で冷凍する場合は、必ず下処理した状態で冷凍しないと、内臓部分から傷んでしまいます。
まるごと冷凍する場合でも、切り身として冷凍する場合でも、衛生的な環境で下処理してから冷凍保存してくださいね。

野菜が美味しく食べられる冷凍期間


野菜も冷凍保存ができますが、美味しく食べられる期間は種類によって異なります。
キャベツやほうれん草などは生のまま保存しても美味しさを保ちやすく、3週間程度は美味しく食べられるでしょう。

トマトのような水分量の多い野菜や、根菜類は、冷凍によって風味や食感が変わりやすいため、冷凍保存自体があまり向いていません。
下茹ですれば美味しさや食感を保ちやすいですが、その場合も3週間程度で食べきるのがおすすめです。

パンが美味しく食べられる冷凍期間


パンも冷凍すると保存出来る期間が長くなります。
冷凍保存したパンが美味しく食べられる期間の目安は、2週間〜1カ月です。
冷凍パンが美味しく食べられる期間にばらつきがあるのは、種類によって水分の抜けやすさが異なるから。

たとえば、ベーグルのようにもっちりとしたパンは水分が抜けにくく、油分が少ないため冷凍保存しても長く美味しさが保てます。
しかし、バターを多く使っているクロワッサンは酸化が進みやすく、また表面積の大きい食パンなどは水分が抜けやすいため冷凍保存に向いていません。

パンを冷凍保存する際は、表面積が大きいものであればラップや保存袋などを使うと美味しく食べられる期間が長くなります。

調理済み食材が美味しく食べられる冷凍期間


調理済みの食材を冷凍保存した場合、美味しく食べられる期間は2週間〜1カ月前後です。
実際に冷凍保存できる期間は調理方法によって異なります。

コロッケや唐揚げなどの揚げ物や、ハンバーグなどは比較的長く美味しさが保たれますが、ブリの照り焼きなどは早めに食べないと風味が損なわれてしまいます。

多く作りすぎてしまった調理済み食材を冷凍する場合は2週間を目安に、最低でも1カ月以内には食べきるようにしましょう。

冷凍保存で美味しさを保つコツ


冷凍保存でより美味しさを保つには、ちょっとしたコツがあります。
今回は簡単に美味しさを長持ちさせるコツを7つご紹介します。

食材を冷凍保存する際は、ぜひ試してみてください。

購入または調理後すぐに冷凍する

食材を冷凍保存する際は、購入または調理後すぐに冷凍しましょう。
鮮度の高いうちに冷凍すれば、長く美味しさを保てます。
消費期限が近くなってから冷凍した場合、同じ期間でも劣化が進んでいるため、美味しさが保たれません。

特にお肉やお魚は鮮度が落ちやすいため、購入してきた日に小分け冷凍するのがおすすめです。
また、揚げ物などのお惣菜も酸化しやすいので、粗熱が取れたら早めに冷凍しておくと長く美味しさが保たれるでしょう

なるべく密閉する

冷凍焼けの原因は酸化と乾燥のため、食材を冷凍保存する場合はできるだけ密閉することが重要です。
食材を小分け冷凍する場合は、サランラップや保存袋などを活用して密閉しましょう。
保存袋を活用する場合は、できるだけ空気を抜いた状態で冷凍するのも重要なポイント。
厚みを平らにしてならすと、余分な空気が抜けて酸化や乾燥防止になるのはもちろん、早く冷凍できます。

ジップロック保存は冷凍用を選ぶ


サランラップやジップロックのような保存袋には、耐冷温度が設定されていて、冷蔵よりも低い温度に耐えるよう設計されています。
冷凍用は冷蔵用よりも袋が厚めに設計されていて、簡単には破けないようになっています。
また、冷凍用のジップロックは電子レンジ解凍にも耐えられる耐熱性も兼ね備えているため、わざわざ取り出して解凍する必要がありません。

保存袋が冷凍用なのか確認する際は、パッケージに「冷凍用」「フリーザーバック」などの表記があるか確認してみましょう。
冷凍用の文字が見当たらない場合は、耐冷温度を確認してみてくださいね。

金属トレイなどを活用して冷凍時間を短縮する

冷凍時間を短縮すると食材の劣化を抑えて冷凍ができるため、金属トレイや急速冷凍室などを活用するのがおすすめです。
熱の伝導率が高い金属トレイは、冷凍庫内の冷気も伝わりやすく、急速冷凍に近い状態で冷凍できます。

金属トレイを活用する場合は、保存袋が濡れていないか確認し、平な状態で保存するとより早く冷凍できるでしょう。

食材によっては下味冷凍がおすすめ


お肉やお魚は下味冷凍すると、そのまま加熱して料理時間が短縮できます。
冷凍する時に調味料と一緒に保存することで味が染み込み、乾燥も防げるメリットがあります。
さらに保存期間も約1カ月と長くなるため、購入してすぐに下味冷凍しておくと調理する際も便利です。

余分な水分を取り除いてから冷凍する

野菜やお魚などを冷凍する際は、余分な水分を取り除いてから冷凍すると劣化を防げます。
特にお魚やお肉についているドリップと呼ばれる水分は、臭みの原因になりやすく、そのまま冷凍してしまうと衛生的にもよくありません。

水分がついたまま冷凍すると、冷凍焼けの原因にもなりかねないので、できるだけしっかりと水分を取り除いてから冷凍しましょう。

加熱調理してから冷凍する

ハンバーグや唐揚げなど、加熱調理してから冷凍すると、美味しさを保ったまま、長期間冷凍保存が可能です。
加熱調理することで細菌が死滅するため、食中毒などのリスクが軽減されます。
生のひき肉を冷凍保存した場合、保存目安は2週間程度ですが、加熱調理した状態のハンバーグで保存すれば1カ月は美味しく食べられるでしょう。

調理方法によって、劣化のしやすさは異なりますが、生で冷凍保存するよりも長く美味しさが保てます。

冷凍保存した食材についてよくある質問


最後に冷凍保存した食材についてよくある質問について解答していきます。
冷凍保存された食材を美味しく食べるためにも、確認しておきましょう。

Q.開封済みの冷凍食品の保存期間は?

市販の冷凍食品は、未開封の場合の賞味期限が記載されているため、開封後は1ヶ月以内の使用がおすすめです
冷凍されている状態であれば、食中毒などのリスクも少ないため、比較的長く保存できます。

しかし、冷凍庫内の保存する場所や、開閉頻度によっては品質の劣化が進み、美味しく食べられないケースも。
温度変化が起こりやすいドア付近に開封済み冷凍食品を置く場合は、早めに食べるようにしましょう。
また、小分けされていないタイプの冷凍食品を冷凍保存するなら、使い切りやすいように小分けにしておくと長く保存しやすいです。

Q.解凍した食材が全部使いきれなかった…再冷凍してもいい?

解凍したお肉やお魚が使い切れず、余ってしまったとしても、再冷凍はおすすめできません。
なぜなら、食中毒の原因となる細菌は15〜50℃で活発化しやすく、解凍した時点で細菌が増殖し始めるからです。
また、再冷凍は冷凍焼けの原因ともなり、衛生的にも品質的にも劣化します。

解凍した食材を調理する際は、必ず中心部まで火を通し、早めに食べきるようにしましょう。
どうしても食べきれない場合は、加熱調理してから再冷凍するのがおすすめです。
加熱調理されていれば、生肉や生魚に付着している細菌が増殖するリスクが軽減されます。
しかし、風味の劣化につながる可能性はなくならないので、再冷凍した場合も1週間以内に食べるようにしましょう。

まとめ


冷凍保存は賞味期限を延ばせる便利な方法ですが、保存したままだと品質は劣化します。
劣化を防ぐためには、購入や調理後すぐに冷凍保存するのがおすすめです。

また、家庭用冷凍庫で冷蔵保存するなら、急速冷凍室や金属トレイなどを活用して冷凍時間を短縮するとより鮮度を保ったまま冷凍できます。
ラップや保存袋などに入れて保存すれば、使い切れる分だけを解凍できるので、冷凍する際は試してみてください。

この記事を書いた専門家(アドバイザー)

著者情報 ゼロカラ編集部

超高速凍結機、急速凍結機、液体凍結機、ナトリウム除去装置、凍結製造ライン設計の株式会社ゼロカラ

特許取得済み

“世界最速”の凍結スピード

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